2015/12/27

SUPER WIDE-HELIAR 15mmF4.5 SL

Heliar

 

コシナのスーパーワイドヘリアー15mmF4.5SLを入手してみた。

 

ニコン14-24Gはとてもいいんだけど、いかんせん重すぎるし、でかすぎる。フレアが出まくるのも閉口する。

 

ニコン18-35Gも大変よくて、軽いし逆光に強いんだけど、残念ながら18mmだと被写体が収まりきらないことがある。っていうか、最近、見上げた時の上すぼまりを修正することが増えたので、さらに広く撮っておく必要が出てきた。

 

ヘリアー15mmは最近、新しく3型が出て評判がいい。比較明やってる限り明るさはF4.5で十分だし、小さくて軽い。大変魅力的だ。ただ、VMマウントなのでニコンやキヤノンにはどうひっくり返っても取り付けられない。α7系ならいけるけど、ソニーをいまいち信用しきれない身としては二の足を踏んでいた(RX-1でちょっと懲りたので)。

 

ところで、ヘリアーは2型時代に、ミラーアップして使うニコンマウント版があった。派手な周辺減光と周辺の紫色にじみが出るみたいだけど、画像処理でどげんかならんかしら。

 

ニコンD810(A)でも、マウントアダプタ―をかませた6Dでも、ライブビューモードにしておいてから取り付ければ装着できる。そのまま電源を切ってもミラーが下がりきらないだけで問題さそうだ。

 

で、さっそく撮ってみた。故あってまずは6D。

 

H15f45ori

 

はっはっは。笑っちゃう周辺減光と変色である。

 

ちなみに、14-24はこう。

 

1424f28

 

う~ん、スッキリ。さすが神レンズ。

 

ただ、ヘリアーも解像度はなかなかで、1段絞れば周辺まで14-24と遜色ない写りであることが分かった。

 

どうするか。比較明をするとき私はJPGを使っているので、JPGでどこまで補正できるかがカギだ。

 

そこで、D810に頼ってみた。

 

まず、アクティブDライティングを「強」に。本当は周辺減光補正を使いたいんだけど、レンズ情報がないので使えない。そして、ピクチャーコントロールを「フラット」に。

 

H15nikond810a

 

かなりましになった。これならどうにかなるかも?

 

キヤノンでも、「ダストデータ情報の取得」でいわゆるフラット補正ができるので、使えるかもしれない。

 

実際の星撮影でどうか、フレアの出具合はどうか、あたりはまた今度。

 

それにしても、ピントリングが無限遠を派手に過ぎるのと、ピントリングと絞りリングが連動するから使いにくいったりゃありゃしない。アロンアルファで固めてしまおうか・・・

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2014/10/13

H2A 25号機打ち上げ

2014年10月7日 種子島宇宙センター

H2af251

H2af252

H2af253

H2af254_3

いずれも
Vixen FL102s(920mmF9), CanonEOS 7D
ISO400, 1/2000sec, RAW

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2013/06/02

リコー新GRレビュー

Img_9796

レビューって言うか、画質がいいことは先日のテストでわかったので、ここではダメ出し。

まずもって最悪なのは電池蓋と三脚穴の配置である。

Img_9797

 

蓋と三脚穴が極めて近く、どうがんばっても三脚に載せたまま、クイックシューを付けたまま蓋を開け閉めできない。三脚穴をオフセットさせるアダプターを作ることさえ拒否しているかのような接近ぶり。別にコンパクトカメラの三脚穴なんてどこにあってもいいんだから、端っこにしておけばいいと思うのだが(前持ってたソニーのコンパクトはそうだった)。

 

さらに、電池蓋のロックが最悪。開ける時はワンアクションなものの、閉める時は蓋を押さえつけながら爪を滑らせてロックしないといけない。GR4もそうで、改善されなかった。なんでこんな使いにくい設計になっているのか理解不能。

 

次はUSB。

 

Img_9800

 

新GRはバッテリーの充電器が同封されず、USBケーブルで本体充電が基本となった。まぁそれはいい(充電器買ったけど)。ところが、このUSBがminiAでもBでもない、確かにデジカメだとたまにみるよね~っていうヘンな規格。やめてくれ。真横にHDMIがあるんだから、もうAV端子を兼ねなくていいじゃないか。

 

なにより驚いたのが、レリーズCA-2を箱から取り出した時である。

 

Img_9803

 

なんすかこの単4電池は?

 

なんとタイマーコントローラーでもないのに電池が必要なのだ。そして、レリーズのON/OFFスイッチをONにしないとシャッターを押し込めないのである。もうね、アホかと、バカかと。半押しと全押しの接点を機械的に短絡させるだけでええんちゃうかと。オレはこの電池を1年後に液漏れさせているか、肝心な時に電池がなくなっている自信がある。

 

 

とはいえ、USB充電なのには密かに期待していた。

 

USBな外部バッテリーを接続すれば、長時間撮影がやりやすくなるのではないかと思ったのだ。

 

 

 

大外れ。

 

USB接続中は「撮影モード」に入れません。

 

この辺りから脳が真っ白に。

 

Img_9799

 

極めつけがワイドコンバーターのレンズキャップ。

 

これを付けていると、ゴムフードが取り付けられない。なので、ゴムフードは毎回、いちいち取り付けなければならない。

 

さらに、このゴムフードはバヨネットではないので、毎回、いちいち印を見ながら位置を合わせないといけない。もちろん、ずれるとけられる。暗夜に出来る気はまったくしない。

 

Img_9802

 

なので、爪がキャップの内側にあるレンズキャップ(62mm)を買ってきた。今となっては全メーカーがこういうキャップを採用しているが、ペンタックスを選んだのはよかったのか悪かったのか。

 

ちなみにゴムフードは内側を両面テープで固着させた。

 

 

このワイコンを巡っては、装着後に「いちいち設定を変えないといけない」とか白目をむきそうな操作性は健在である。マウントのリングもなくしそうなので普段からつけていない。そんなどうでもいいリングの赤バージョンとかを用意してる暇があったら、先にすべきことはたくさんあるんじゃないかと思う。

 

確かに画質はいい。比較明も実装されてる。軽い。小さい。最高だと思う。

 

 

 

でも、改めて言っておきたい。

 

ニコンとキャノン以外を使うなんて、マゾ以外の何者でもない。

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2013/05/29

RICOH GR Test

でかくてごめんなさい。

昨日アップした際にGRの写真だけ妙に甘かった原因は、私がピクチャースタイルをいじっていたからでした。

Gr

左からGR、X5+18-55、6D+24II

いずれもF4、ISO400、2.5秒露出。色温度は3400k。三脚使用。GRとX5は28mm相当、6Dは24mmで撮影。

Grtest

うん。期待通りの出来。はぁ、よかったぁ

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2013/01/31

CP+2013

明日からパシフィコ横浜で始まるカメラショーCP+2013の、2月3日午後2時半からのセミナー「エンジョイフォトステージ」で、僭越ながら一席ぶつことになりました。

 

Cp2013

CP+は入場料1000円ですが、こちらから事前登録しておくと入場料は無料になります。エンジョイフォトステージも無料。200席あるうち、50席分は講演の開始10分前に整理券が配られるそうです。残りの150席は自由席とのこと。

 

時間は1時間とたっぷりあるので、「はやぶさ帰還」と「都会での星景写真」と仕事での天体写真と一通りしゃべるつもりです。講演中、どんどん質問(ちゃちゃ)を入れてくださるとうれしいです。

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2012/11/22

写真集「都会の星」ついに発売!

Tokainohoshibs_2

写真集「都会の星」が発売されました。大阪・淀屋橋駅の本屋さんでは平積みされていて、おぉ~って感じ。みんな手に取ってくれるといいなぁ。

 

思えば、すべての始まりは今年3月、1通のメールからでした。

 

東京・銀座のリコーギャラリー「RING CUBE」にいた坂口さんから、gmailにメールが届いたのです。「初めまして、突然のメールで失礼致します」から始まるメールにはすでに、「都会の星空の写真展」を検討していること、この企画を受けることは可能ですか?とありました。

このブログを見て、連絡してきたというのです。正直、驚きました。

 

メーカーのギャラリーが、素性もわからない人間に、こんな体当たりで打診することがあるのかと思いました。私は天文雑誌「星ナビ」や「アサヒカメラ」などで多少、記事を書いたりしていましたが、そうした雑誌の関係者に事前に問い合わせをした形跡はありません。もちろん、私は朝日新聞の記者ですので、朝日新聞紙上に署名記事を書いていますが、あくまで記者であってカメラマンではありません。

 

半信半疑のまま、返事を出しました。

 

大変光栄ではあるけれども、そもそも作品数が30点弱しかない。それも2007~2009年と古いのものがほとんどで、最近はまったく撮っていない。それに、現在は大阪在住なので、打ち合わせが難しいし、追加の作品も関西中心になるだろうといった内容です。

 

そして尋ねました。「写真展は、いつごろの予定ですか?」

 

返事はすぐに来ました。

めどは7月だというのです。ここで再び驚きました。あと実質3カ月しかありません。イベントを企画した方はわかるでしょうが、これはちょっとあり得ないスケジュールです(まぁ、新聞社だとたまにありますが)。

 

あとからわかるのですが、このころリコーはペンタックスとの合併で、ギャラリーそのものの存続が危ぶまれていました。毎年開いていたボランティア組織「doughnuts」の企画展も、開催できるかどうかわからない状態だったのです。実際、「都会の星」写真展を開いたRING CUBEの8階は、今回で一時閉鎖になりました(9階でのギャラリーは続いています)。ぎりぎりになってようやくGOサインが出て、「最後になるであろう写真展」を開くことになったのです。

 

数回のメールのやりとりの後、坂口さんと、責任者の橋本さんらが4月の半ばに大阪まで訪ねてきて下さいました。そして、足りない作品はこれからできるだけ撮って、50作品くらいに増やすということで、「なんとなく」私の写真展は開催される方向になりました。

 

ちなみに、この橋本さんこそが、いろんなところに掛け合って開催にこぎつけさせた人物です。

初対面は30分くらい話しただけで、すぐ東京にとんぼ返りされましたが、柔和なおっちゃんという印象でした。でも、そこは私も新聞記者。「仕事には厳しそう。一筋縄ではいかんな」と思いました。そして、その読みは見事に当たります。

 

当時、私は新年度から朝日新聞大阪科学面で始まった「キセキを語る」という科学者を紹介する企画のとりまとめをしていて、初回となる4月に京都大の山中伸弥教授のインタビュー連載を書いていました。5月分の仕込みもあるなか、京都・祇園の暴走事故もあったりして、かなり崩壊気味でした。

 

それでも、スケジュールを考えると、4~6月の3カ月で20作品ほど撮らなければなりません。6月は梅雨に入ってしまいますし、月が大きい毎月の1週間ほどは撮りにくいので、実質、4月と5月の3週間ずつしか残されていなません。ざっくり40日で20作品ということは、晴れたら必ず撮りに行かなければいけないということです。

 

天気予報とにらめっこして、大型連休の初日に神戸と明石、六甲山をまわって一晩で3作品撮りました。東京出張の帰り道、晴れているのを見て名古屋で途中下車し、トップカメラでミニ三脚を買って、駅前で2作品をGR4で撮影しました。終盤には、GR4とD800、5D2を3台使い、1台設置して放置したまま2台目をセッティングし、2台目の撮影が始まったら3か所目に移動し、3台目の撮影が始まったら1台目を回収に行く・・・という技で一晩に6作品撮りました。

 

橋本さんにはその都度、進行状況を報告していましたが、撮っても撮っても「よくやった。じゃ、もっと撮ってね♪」と笑顔でぎりぎり責められました。正直このころ、会社からの帰り道が曇っていたら、「あぁ、今日は撮れないなぁ」と、うれしくて仕方なかったです。

とはいえ、4月以降の「関西シリーズ」は結局、23作品になりました。明石海峡大橋や大阪城大手門、通天閣や戎橋など、代表作になりうる作品がいくつも撮れたのは、あのプレッシャーがあったからこそと思います。坂口さんや橋本さん、そのほかRING CUBEやdoughnuts関係者の皆さんには感謝してもしきれません。

 

ライターの石井ゆかりさんとのコラボも、doughnutsのみなさんの発案です。

前述のような状況でしたので、私はコラボの提案があった時も、そのへんはもうお任せしますからよろしくお願いします。こっちはちょっとそれどころじゃないんで、という感じでした。

 

石井さんとは、写真展が始まって7月7日にトークショーがあった時に初めて会いました。

 

実は、私は石井さんの文章がどんな風になるのかまったく想像できていなくて、彼女にも写真と撮影日時、タイトルくらいしかデータを渡していませんでした。写真を見て、彼女が思ったことを書くんだろうなぁくらいに考えていたのです。

 

ところが、できあがってきたナビゲート文は「この星はたぶん、アルデバラン」とか「右上にあるのは北斗七星のひしゃくの柄」とか、写真に写っている星座や星をほとんど「解説」していて驚きました。そんなことまで、なんでわかったん?と。

 

聞くと、星の動きから撮影方向(北の空とか、星が右下に流れているから西の空だとか)を割り出し、撮影日時から写っている星座を一つひとつ調べたというではありませんか。

 

私は、ごめん! そんなことならもっと詳しい撮影データを渡しとくんだったと謝ったのですが、その根性に舌をまきました。ギャラリーでも、サインを求める途切れない列にずーーーーーっと丁寧に対応していて本当に頭が下がります。

石井さんのおかげで、写真展は、23日間の期間中に1万2494人の来場者がありました。1日平均543人という数字は、新人の写真展としてはちょっとない数字です。なにより多くの女性に来ていただけて、とかくおっさんの趣味になりがちな写真+天文というカテゴリーの写真をご覧いただけたことは、天文業界にとってもとてもよかったと思っています。

 

そして、洋泉社の編集の雨宮さんから、写真集の企画をご提案いただきました。表紙も印刷も雰囲気もすごく素敵な写真集になったと思います。重ねて感謝申し上げます。

 

写真集を作るにあたり、雨宮さんにはお願いしたことが一つだけありました。

写真集と言うと通常、数千円してしまうものですが、小さくてもいいから中高生でも買える値段設定にしてほしいということ。そして、愛する人へ、大切な友人に贈りたくなるような本にしてほしいということです。
この「都会の星」を手にしたみなさんが、そんな気持ちになってくれることを、心から祈っています。

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2012/11/06

「都会の星」書籍化

7月に銀座・RING CUBEで開催した写真展「都会の星」の写真集が、洋泉社さんから発売されることになりました。

Tokainohoshibook

すごーい。11月21日発売予定で、すでに予約も始まっています。

写真展を開けただけでもラッキーだったのに、写真集まで声をかけていただけるとは。このご時世、写真集ってなかなか難しいですからねぇ。2012年、いい年だったなぁ(すでに回顧モード)。

写真展を見に来られなかった方も、見に来ていただけた方もぜひ。

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2012/09/02

香川での「都会の星」展始まる

高松市の「さぬきこどもの国」での写真展「都会の星」が1日、始まりました。

Sanuki1

東山正章撮影

「はやぶさ帰還」を含む約25作品が展示されています。なんでも、ある方がお花を持ってきてくださったみたいで、本当にありがとうございました。とはいえ、みなさん、もちろん手ぶらできてくださいね。

会期は10月28日まで。月曜休館、月曜日が祝日の場合は翌日休館です。なお、9月3~6日は臨時休館となっています。

リコーRING CUBEの支援組織「doughnuts」のみなさんが作ってくれた惑星のモコモコ模型も展示されました!

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子どもたちがさわって楽しんでくれてるみたい。

RING CUBEでは奥の方に展示されていたのですが、そもそも触って感じてもらいたいという制作意図だったので、制作してくれたメンバーも喜んでいると思います。

水星や金星みたいな小さな惑星たちが誤飲されないよう、土台のフェルトに貼り付けてくれんだとか。ありがたい。ちなみに、この惑星模型たちは「国際宇宙ステーションの太陽面通過」の写真ともども、展示期間後も「さぬきこどもの国」に寄贈されます。

たくさんのご来場をお待ちしております。

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2012/06/17

はやぶさ帰還、天文写真バージョンを展示へ

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7月4日から銀座4丁目交差点のリコーギャラリー「RING CUBE」で開きます写真展「都会の星」に、「はやぶさ帰還」の写真も展示できることになりました。

新聞に掲載した写真は、豪州から衛星通信で送った jpg でしたが、こちらはRAWデータから現像して南天の天の川に浮かぶ星雲や暗黒帯を詳細に描き出した「天体写真バージョン」となっています。これまで門外不出として、限られた関係者にのみ(川口教授とか)、記念にお配りしていましたが、それを今回初めて一般に公開します。

Hav2

また、写真展の開催後、この「天体写真バージョンのはやぶさ」を、朝日新聞のフォトアーカイブでも取り扱うことになりました。7月以降、ご購入いただけるようになります。

ぜひ、7月4~29日までの写真展会場にお越しくださり、大きく引き伸ばされたこの写真をご覧いただければと思います。

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2012/03/29

見せてもらおうか、D800の実力とやらを

<2014/2/2追記>

この記事をご覧に訪れる方が多いので追記しておきますが、ここでD800と比較しているのは5D「2」です。撮り比べの結果、両機のノイズレベルは同じくらいという結果を得ました。この結論は間違っていないと思っていますが、しょせん5D2です。6Dと比べると、ノイズレベルは旧世代のものです。

私は現在、6DとD800Eを使っていますが、D800Eは実効感度が低く、ライブビューで星を見つけることがほぼ不可能なのに加え、低照度のAFが弱いので星にAFで合わせることも困難です。一方、6Dはこのあたりは余裕です。ただ、D800は星の色がきれいに出るので、星の光跡撮影では大変強い。

結局、どの用途に使うかで、万能のカメラなんてありません。それぞれの目的から、最も適したカメラを選ぶしかないと思います。

<2014/2/2追記>

D800iso2001sec

相手になってもらったのは、5D2 ↓

5d2iso2001sec

なお、レンズはいずれもニコン14-24をF2.8で、三脚はGITZO1329、そしてどちらもレリーズを使った。

上に載せた2枚はいずれもISO200で1秒露出。jpg-fine(ニコンは圧縮度優先でなく階調優先)で、ピクチャースタイル的なものは標準、色温度は星景で多用する3000kにしている。

ま、正直、840×560にリサイズしてしまうと何でも一緒ですよね。なので、右下の該当部分の拡大。上がD800で下が5D2。ピクセル等倍なので、拡大率が変わります。

D800iso200kakudai

5d2iso200kakudai

次に、空部分のノイズ比較。ISO200(1秒)、1600(1/8秒)、6400(1/30秒)の順で、上がD800、下が5D2です。

D800iso200sora

5d2iso200sora

ほぼノイズレス。

D800iso1600kakudai

5d2iso1600sora

iso1600になるとD800の方が目立つか?

D800iso6400kakudai

5d2iso6400sora

iso6400になると逆にD800の方が少ない感じ。とはいえ、この2台のノイズの出方はとってもよく似てるってのが正しい印象だと思う。

ってことで、恒例のiso1600、15分暗室バルブテスト。ボディキャップをして同じバッグの中に入れ、レリーズで15分きっかり露出した。

D80015min1600

5d215min1600

室温はたぶん15度くらい。ごめん、これだとわけわからん。すごい時代になったもんだね。なので等倍で切りぬいた。相変わらず上がD800、下が5D2です。

D80015min1600kakudai

5d215min1600kakudai

D800すっげ。相変わらずバックグラウンド全体にほんのり色が付くけど、D700なんかよりはるかに少なくなった。これくらいならむしろ、背景ノイズの下成分をざっくり切り落としているとみられるキヤノンの処理より好感度が高いかもしれない。

5D2と比べても、明るめの輝点ノイズは同じくらいで、暗めのノイズがなくなった感じ。いやすっごい。けど、それって相変わらず例のあの「微光星ごと宇宙の彼方」なのでは?

なので、iso200の画像の夜空からコップ座付近?の星空を切り抜き、星が目立つように明るくしてコントラストをかけてみた。何度も言うけど、上がD800、下が5D2。これは星の配置を分かりやすくするためにピクセル等倍ながらトリミングの大きさを変えています。

D800kakudai

5d2kakudai

むしろD800のほうがよく写っているように見える。いやこれ、きたんじゃね?

【D800総括】

実力そのまま3600万画素になった5D2です。

特に街灯部分の拡大なんか、本当にそのまま映像をズームしているかのよう。ノイズの出方は暗室で見ると圧倒的に少ないし、実写でもほとんど同じくらい。それでいて微光星も写ってる。

ただ、画像ファイルの大きさは5D2の5~6MBに対して15~18MBと3倍ある(圧縮度優先jpgなら倍くらいですむかもしれない)。TIFFなんか選ぼうものなら、64GBのSDカードでも「544コマしか撮れません」ときた。扱いが大変なのはホントその通りですね。あと、星に関しては追尾撮影でも微光星が消えないのかは今後の課題とします。

さすが、3年分の進化を感じました。D800Eが本当に楽しみ。

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