フォトテクニックデジタル11月号
ちょこっと比較明合成について書きました。
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大木聖子、纐纈一起著
東京大地震研究所といえばこの人、という二人が書いた東日本大震災の解説本。地震学はなぜ3・11を予測できなかったのか。予知とは何か。一言でいえば、予知なんてまったくできないのを、さもそれが近いように装ってきたのではないか、という科学者の限界とある種の懺悔が書かれている。
そして、それらは突き詰めるところ、科学と、それを踏まえた運用の問題である。それが地震に限らず原発でもまったく同じ構図であるのは、すでに明らかになった通りだ。もちろん、こうした指摘は、そのままマスコミの報じ方にもあてはまる。
ところで、私は2度ほど大木さんに取材したことがある。
基本的に私は地震担当になったことがないので、本職の地震担当が手が離せないときに使いっ走りとして話を聞いてくるのが役目だった。初めて会ったのは3年ほど前。未明にそこそこ大きな地震があって、夕刊に解説を入れたんだけど、被害はそれほどでもなく、午後2時くらいにはかなり終了感が漂っていた。東大地震研にいるマスコミも私だけ。で、昼飯に誘ってみた。
「あ、私、ここにカップラーメンの備蓄と寝袋がありますから、3ヶ月くらいは籠城できるんですよ」
飯の誘いを断られたことは多々あるが、まさかそうくるとは。あぁ~、この人は本当に研究が好きで好きでしょうがないんだな、と(思うことにした)。私の記憶が確かならば、彼女は地震にまつわる小さい時の体験があって、今の職に就いていたはず。研究者って、とかく研究のための研究に陥りやすいけど、彼女の場合は心底、地震の犠牲をなくしたくて研究しているんだと思う。
そういう意味で、3・11を予測できなかったことには忸怩たる思いがあるに違いない。あとがきなんか、身につまされる思いで読んだ。
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30年の歴史に幕、か。
いろいろ言われもしたけれど、あんな宇宙機をよくもまぁ造ったもんだし、もう二度と造られないと思う。
ツイッターにも書いたけど、シャトルってタンクの横にぶら下がってる設計上、メーンエンジンは斜め後ろに吹き出してバランスをとってる。だから、打ち上げ3秒前にまずメーンエンジンだけが点火すると、全体がちょっと傾く。それが揺り戻って、再びまっすぐになった瞬間に固体ロケットブースターが点火。圧倒的な推力で上がり始める。その時間が好きだった。
18日の朝、明石でISS+アトランティスの太陽面通過が見られる予報だったので出撃してきた。

ご一緒した面々。決してブラック星博士とシゴセンジャーの中の人ではない。
私のシステムはあいかわらずGN-170+FL102s+バーダー・ハーシェルプリズム+5D2。JPLはNASAジェット推進研究所ではなく、日本プラネタリウムラボラトリーのステッカーです。この朝1時間寝坊したけど、10分で組みあがるので大丈夫。とはいえ、結局、台風6号の影響で太陽は拝めなかった。
通過予定時刻の10秒後になでしこのPKの3本目が入った。まぁ、こういうこともある。
アトランティスは初め、18日にISSから離脱する予定だった。予定通りだったら、離脱直後に宮古島の上空で太陽面通過するはずだった。
個人的にかなり盛り上がったので、写真部と航空部を巻き込んで宮古島までサイテーションを飛ばしてもらおうと画策していたんだけど、帰還が1日延期であえなく沈没。残念だ。残念すぎる。
STS135はずっとこんな感じやったなぁ。まぁ、そういうこともあるか。
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私の最も尊敬する天体写真家・沼澤茂美さんが「デジタルカメラによる天体写真の写し方」を出しました。

特に107Pの「どんと焼きとオリオン座」は、星景写真の一つの金字塔でしょう。天文ガイドに掲載された時にリアルタイムで見ましたが、ここから「動くものと星」を同時に写すという概念が始まったと思います。
これ、EOS 10Dの時代の撮影ですぜ? どんだけ天文業界をリードしてきたんかと。
本はいきなり画角やノイズの説明などから始まるため、本当に初めての人には取っつきにくいかも知れませんが、とりあえず撮ってはみたものの、なんだかうまく撮れない、もっとレベルアップしたいという人には非常に勉強になるでしょう。おすすめです。
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今週号のAERAに、はやぶさ帰還写真のポスターがついています。
↑これ。ここから購入できます。
上野樹里さんかわえぇのう。
さて、まぁ、今年はいろいろありました。賞をいただいたりもしたけど、ノーベル化学賞からイトカワ由来と確定、事業仕分け第3段、あかつき投入失敗ときたあたりで、キーボードから煙が出そうだった。
その前も組合活動とか、野口さん帰還とか、はやぶさ帰還とか、微粒子発見とかあったし。
ちょっと脳幹反射で書き散らすことが多かったので、来年はもうちょっとじっくり考えながら書きたいものです。
今年もありがとうございました。
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先日の写真の拡大です。はやぶさは右から左上へ飛んで行っています。
「まだ分光観測していないから分からないけれど」という国中先生によると、青い光はイオンエンジンの燃料であるキセノン、その後の赤っぽい光は酸化剤が燃え尽きている色ではないか、とのことでした。再突入して、まずイオンエンジンの付近がバラバラになり、さらに奥にあった酸化剤のタンクなどが分解していったのがこの辺というのがよく分かります。
下側の一直線が回収カプセル。こちらは矢のようにまっすぐ飛んでいっています。宣伝するわけではありませんが、プリントならこの辺のデティールを余すところなく堪能して頂けるか、と。
ちなみに、今回の撮影機材はキヤノン5Dマーク2、ノボフレックスのマントアダプター経由でレンズはニコンの14-24mmF2.8でした。赤道儀はビクセンGPガイドパック。三脚はケンコーSE用で、パイプをステンからアルミにして軽量化したものでした。露出はF2.8、ISO800で3分です。
下は、14mmF2.8解放での四隅のピクセル等倍です(下の2枚は星が写っているぎりぎりの端っこです)。
う~ん、まさに神レンズ。赤道儀を持ち込んで追尾した甲斐があった。
したは、南十字星の上を横切る回収カプセル。
中央の暗黒帯が「コールサック(石炭袋)」。南十字はその右下に右向きになっています。
昨晩はこっちにいる読のカメラマンさんがお米を炊いてくださったので、読朝毎共の5人でささやかながら祝杯を挙げました。ワインを飲んだらすぐに落ちてしまって、気がついたら日本がカメルーンに勝ってた。そっちもおめでとう。
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いやぁ、ほんと天候だけはどうにもなりませんから。
追記:写真の問い合わせが多いので追記します。こういうサービスがあります。私も会社のお金で渡航している手前、個人で提供することができません。A4で2625円とかです。よろしければご利用下さい。あ、ちなみに、どれだけ売れても私にマージンは入りません (^_^;;;
追記2:写真のコントラストについて、紙面に掲載された写真はかなりコントラストが強めになっています。そのままプリントサービスを頼むと、紙面通りの写真が来ることが判明しました。もし、このブログのような(こちらの方が非公式なのですが)イメージを希望される場合は「jpgの生データそのままで、コントラストをつけないように」希望して下さい。大変お手数ですが、何とぞよろしくお願い致します
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豪州南部の砂漠地帯でロケハンしてきました。計算通りなら、この天の川を左斜め上に突っ切っていくはず。
明日も晴れてくれ~っ!!
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着陸予定地点の野営場所。パノラマにしてみた。夜明けまでは近くにいた水陸両用車はすでに、何箇所かに散らばっている(右端に2台が見えている)。
ここで夜を明かしながら、いろんなことを考えた。
今年退役するスペースシャトルには、多くの問題があった。
一方、メリットも大きい
アポロ計画のころは大西洋に着水させていたので、そのたびに大西洋艦隊を運用して空母を展開しなければならなかった。そういう意味では、自前の滑走路に着陸するのは多少高くてもメリットがある。自分以外の組織の手を借りるのは何かと面倒くさいものだ。
ここから考えると、次世代の往還機の理想というのが見えてくる。
ここまでは必然。で、X-37Bみたいな発想が出てくる。コンセプトはHOPEに非常に似ている。バブルがもう10年続いていたら、日本製のISS往還機はすでに飛んでいたかもしれない。
ソユーズやファルコンみたいな枯れた技術を使った往還システムは安くて信頼性が高い。しかし、以前の技術を使っているだけでは、人材と開発技術が維持できない。伊勢神宮は20年に一度遷宮せねばならんのだ。
だが、JAXAの予算規模は所詮、NASAの1/10。あっちもこっちもというわけには行かない。日本が人間の往還機をひとまずあきらめ、輸送に特化したHTVに注力したのは、ある意味賢明だったといえるだろう。
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