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2013/10/27

ビクセンVSD100F3.8

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ビクセンVSD100F3.8をトナかいのお披露目会@秋葉原UDXで見てきた。ちゃんと会員登録したぜ。

焦点距離380mmF3.8で、645版のイメージサークルをカバーする。スペック的にはFSQ-106ED+645レデューサー。価格はそこまでいかないようだが、まぁそんな感じ。発表は週明けになる。

鏡筒は権利を買い取って技術者も引き取ったペンタックスのそれを再現している。特に15条という細かいピッチのヘリコイドは、645Dをぶら下げていてなお片手でスムーズに回る。これを作れる旋盤が国内に一つしかなく、ペンタックスが望遠鏡をやめてから発注がなくなったので、廃棄になるところだったという。あまりに複雑な機構で、その加工会社の職人さんしか組み立てられないため、分解は厳禁とのこと。ビクセンは「うちじゃ修理できません」。

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強度的には欧米市場の冷却CCD+フィルターホイールを想定している。ただまぁ最近の巨大冷却CCDとフィルターホイールはちょっと正気の沙汰ではない大きさなので、そこまでやるんならなにがしかのサポートが必要になるだろう。

驚いたのは、スケアリングの調整装置が付属していること。

Ima02

上の内側がテーパーになっていて、6カ所のイモネジで締め上げるとひっつく。下の6カ所のイモネジが押しネジで広げる方向に働く。一つ前の画像のように、645Dのような60.2Φのところに直付けするカメラだと下側の面は隠れちゃうけど、もう一つリングをかませた50.8ΦやT42越しのカメラだとリングを付けた状態で押しネジにアクセスできるようになっている。

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なので、ライブビューで確認しながらのスケアリング調整が可能だ。

レンズはフラットナー込みで5枚。先日ビクセンが導入したレーザー干渉計によって、レンズはすべて研磨直後にチェックして公差内かどうか(精度が基準値以下か)、その実測値を調べる。なので、「5枚を組み上げたらもうスペック通りのスポットダイヤグラムが出る。もし出でなくても、どのレンズを交換したら修正できるかすぐわかる」という。

3枚玉以上の望遠鏡はこれまで、このレンズの組み合わせが本当に大変で、設計通りの性能を出すには職人技が必要だった。しかし、このやり方だと鏡筒を組む時に職人技がほとんど必要なく、結果的に性能の安定と生産速度の向上が図れる。くそ高え干渉計を入れたのはそういう理由だ。初期ロットの不安定も避けられる。

すでに米国の販売店から結構な発注が入っているようだ。初めは国内向けだけど、それが出荷し終わったらしばらくは海外向けになって、数カ月待ちになりそう。販売開始は11月末。アイソン彗星が生き残ってるかどうかがキモだね。

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コメント

この製品と同等のものは25年前から知っています。ご存じの通りペンタックス100EDHFとかいう名前で、今から15年ほど前では、私の記憶が正しければ、その中古品が10万円程度の値段で売っていました。新品は当時30万円ぐらい。ペンタックスではその後、100SDHFという名前で、昔の色収差の補正が十分でないEDレンズより、色収差の補正の完ぺきなSDレンズというものを開発していました。100SDHFは人気が高かったらしく、市場では中古品はほとんど見かけなかったものと思います。お値段は100EDHFと同じ。いまではビクセンの製品ですか。ペンタックスが天体望遠鏡の販売をやめた今となっては仕方がないのですが、少々ブランドイメージが劣るような気がするのですが。私の持っているTSA-102よりは遥かに写真性能の勝る天体望遠鏡のようですね。

投稿: 植田謙太郎 | 2014/06/15 07:38

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