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2011/10/24

AXD赤道儀ファーストレビュー

Axd1200

たぶん、AXDを考えている人って、EM-200じゃ物足りないけど、EM-400は腰が引けるって層だと思う。ショールームでEM-400を見ると、とてもじゃないけど移動させられる気がしない。手堅いし、確実なのは重々わかるけど、テンマ2Mになって、消費電力が12Vの最大5A!!ってどんなんよ?とか思い始めるとどうしようもない。

まぁ、最近はMC300とか、LX800とか、魅力的な赤道儀は目白押しじゃないですか。安いし。

とはいえ、AXDってスペックだけ見たら満点ですよ。±3.5秒の追尾精度、スタンドアローンの自動導入、きれいですっきりしたデザイン(これは好みによるか)、30kgっていう十分な搭載量、最大でも2.5Aの消費電力、コントローラーに直接ST4互換ガイドケーブルが刺さる、などなど。まさに今時の赤道儀ってカンジ。

あとは実戦での戦闘力がどれくらいあるか。試してみようじゃないですか。

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宅配業者から受け取った本当のファーストインプレッションは、「あれ?軽い」だった。赤道儀本体が25kgといえば、NJPと同じ。NJPはすごく重い印象があるのでかなり身構えていたんだけど、ひょいと持ち上がって拍子抜けした。

これは、本体の段ボールにウエートが入っていないのが理由だった。やっぱウエートの重さって結構効く。まんま+7kgとかやもんなぁ。

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フタをあけると、取扱説明書とコントローラーであるスターブックTENのケーブルが入っている。ここでまずダメだしである。

ケーブルはよくある事務机みたいな色。せっかく赤道儀本体もTENもきれいな純白なのに、ケーブルがなんでこんな色なのか。ま、d-sub 9pinの規格品だからいくらでも交換できるけど、こういうところはこだわってほしかった。それとも、氷点下でも固くならない材質で色を選べないのかな??? このへんもそのうち試してみるつもり。

まぁ、それを言い始めると、DCの電源ケーブル(シガーソケットタイプ)は黒なので、これもどうにかしたいところ。ちなみにDCプラグは統一規格の4番(センタープラス)で、よくあるACアダプターは刺さりません。とはいえ、今時のDCプラグはすべからく統一規格を採用するのが理性的ではある気がする。

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そして、分厚い発泡スチロールの一角にTEN本体が入っている。デザインはおもちゃっぽいが、シリコーンのTENキーはさわり心地が最高。まだ使いこなしてないけど、ジョグダイヤルがあるとよかったかも。でも、ショートカットがいろいろあるみたいなので、この辺は慣れかもしれない。

画素が細かく、でかい画面は非常にきれい。闇夜で使うときのナイトモードも、まぶしくなく視認性もあるようにうまく調整されている。このへんはさすがだ。 

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次はいよいよ本体。。。

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おおおぉぉぉ、キレイじゃないすか。美人さんじゃないすか。エレガントじゃないすか。

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一部から「なんでGN-170手放してAXDなんじゃ!?」って突っ込みもあったけど、いやコンセプトは非常にGN的だと思うんですけどね。ま、それはいいとして

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脚は三脚にした。ピラーは組み立てに時間がかかるのがイヤ。でも、長い筒だとどうしても三脚にあたる。ハーフピラーはピラー買うのと値段的にほとんど変わらない。なかなか悩ましい問題である。

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箱はこーなっていて、

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三脚さんが両側から出てくる。先端はここまでするかっていうくらい鋭利である。中高の同期フジモトには「鋭利や~ん」という持ちネタがあったが、ここではあえて説明すまい。

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この伸縮用のネジのむにっと感がすばらしい。あるポイントで急に止まるのではなく、軽いトルクでがっちり止まる。

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この大ネジは赤道儀側の付属物。これを締め上げると三脚も開く方向に共締めされるのかと思ったら、そういう機構はなかった。あれ好きなのに。ちょっと残念。だが、三脚がかなり頑丈なので、がたつきそうな心配はない。

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懸命な読者諸氏お気づきであろう。三脚に、例のアレがないのだ。

アレとは、赤道儀の東西を微動させるための出っ張りである。「自分で組み立てるのか。あれぇ? パーツが入ってないんだけど」と思うやいなや、、、

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そのままスコンと載ってしまった。

なんと!微動機構は赤道儀側(銀のプレート部分)に内蔵されているのだ。だから、三脚のどの角度にも入れられるのである。これは夜に外で重いものを据え付ける際には非常にありがたい。ユーザーフレンドリーである。

後日、社長に聞いたら「初心者向けですから」と笑っていた。いや、こういう簡単さはホントすばらしい。

そうそう、一部で我が家のフローリングを気にして頂いてたけど、ちゃんと傷防止を敷いております。堅めのコースターを2枚重ねにして接着したもの。安いよ。

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ただ、塗装は完璧ではなかった。耳軸のへこみの所、ボツボツになってるのおわかりになります?

ま、こういうところまで気にしていると価格に跳ね返るのであろう。そのうちうまいこと削ってコンパウンドで磨き上げることにする。

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とりあえず、ファーストレビューは組み上げたところまで。

この執筆時点ですでに2度外に持ち出して使ってみたけど、いやぁ、おもしろいっす。自動導入が。メシエ天体をどんどん導入してると、星に興味を持ち始めたころのドキドキ感がよみがえってくる。眼視用に自動導入ドブソニアンを買ってしまいそうだ・・・

撮影の精度は、まだちゃんと試せていないけど、初めにも言ったように、AXDってたぶん、EM-300と呼んで差し支えないと思う。いろんな動きを見てると、GNと同等以上というのは間違いなさそうだ。

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コメント

こんにちは久しぶりです、いつもTwitter見てます。
これは最強の赤道儀を手に入れましたね。個人的にVPECが気になってます。かなり頑丈そうですが、重量とかガッシリ感とかどう?さらにインプレ楽しみにしてます。今度岡山付近に遠征ご一緒しましょう。

投稿: よっちゃん | 2011/10/24 12:37

 よっちゃん、こんにちは

twitter見てんの? いやん。えっち

さて、頑丈さはさすがにNJPやEM-400には及びもつかないと思うけど、重量は思ったより軽い。ガッシリ感はかなりある。っていうか、GN-170と比べると、特に赤経軸がこんなに重くていいの?って言うくらい重い。

でも、それを十分なトルクで回してるっぽいから、扱いはとても楽。鏡筒を載せるときとかあまり気を遣わなくていいし、バランスもなんか適当。本当にこれでいいの?ってカンジ。ま、記事もぼちぼちアップデートします。

ところで岡山ってハチ高原? ぜひぜひご一緒しましょう。

投稿: 東山まさのぶ | 2011/10/24 13:44

メタルの三脚がかなり実際見たら大きそうです。メタル三脚って所有したことないけど強度とルックス兼ね揃えていて憧れます。岡山は備前市や美作市などですね。冬場は積雪がなく晴天率が高くていいです。大阪に越したのは本当だったのね。

投稿: よっちゃん | 2011/10/24 15:16

ま、AXD用のピラーはちょっと細い気がするのと、組み立てが面倒くさそうなのでね。

三脚はやっぱ楽。十分な強度があるのであれば

投稿: 東山まさのぶ | 2011/10/24 23:05

はじめまして、もう数年Newアトラクスを使っていますが、AXDが気になっています。チョットヘビートップな感じで、三脚まで含めた剛性はどうなんでしょうか。もう発売されて時間も経っていますが、なかなかレポートを見かけません。是非、レビューをお願いします。

投稿: voyager_camera | 2011/10/25 07:28

voyager_cameraさん

みなさんバランスが気になってるんですね。私の写真の撮り方が悪かった。室内で近かったので、下が細く写ってるんですよ。屋外で撮ったら差し替えます。

剛性という意味では、たいへんよいです。当たり前ですが、EM-200やGN-170あたりより一回り上です。でも、アトラクスと比べるとどうかなぁ。触ったことがないので。。。

記事はもうしばしお待ちを。

投稿: 東山まさのぶ | 2011/10/25 13:35

こんにちは、
初めてコメントします。
実は赤道儀で揺らいでおります。
SXPを買った事あるのですが思ったより硬性がなくとても耐荷重16kgとは思えませんでした。
まぁそのときはTOA130を載せていたので当たり前といえば当たりまえなのですが・・・それでもちょっと触れただけでブラブラ揺れて眼視も無理
でした。
現在訳あってFSQ106EDにしましたのでTOA程重くないのですが新しい赤道儀をAXDとEM-200(K-ASTEC/DynoStarX3改)のどちらが良いか真剣に
悩んでます。EM-200が新同品を三脚付きで20万で譲ってくれる人がいるので改造費込みで40万程ですみます。AXDは三脚仕様で約100万。
値段に雲泥の差がありますが、AXDの硬性は値段相応のものはありますか?PC無しの自動導入が理想なのですが丁度中間の位置する単体自動導入できる
ステッピングモーターの赤道儀がないんですよね。
実際AXDを使われて如何でしょうか?
オートガイド等は工場出荷のPECの機能とか邪魔したりしませんでしょうか?
AXDはデザイン、STARBOOK-TENの操作性は優れていると思っておりますがあとは硬性と機能性の部分の不安があります。
導入後半年の感想を教えて下さい。
宜しくお願い致します。
(長文すいません)

投稿: ポン吉 | 2012/04/15 17:23

SXPのカタログにもありますように、赤道儀の搭載重量は質量でなく慣性モーメントで考えてください。

どんな使い方をされるのかわからないのでお答えするのは大変難しいです。値段相応なんて主観的なことを聞いても意味ないですし、中古と新品で値段を比較されるのも適切とは思えません。

とはいえ、同じような悩みは私も持っていました。そして、私は今AXDを使っています。今後もしばらくはこれで行くつもりです。

投稿: 東山まさのぶ | 2012/04/15 21:08

早速のコメントありがとうございました。
一個上のコメントにEM-200より剛性は上と書いてありましたね ^_^;
剛性がEM-200よりワンランク以上上のものなら良いと思っております。
新品で見ても1ランク~2ランク上の商品ですからそれなりの剛性を持っていれば十分です。もちろんEM-400以下という事も承知してます。
(中古の値段と比較したのは不味かったですね。たまたま安く済ませられると思ったので書いてしまいました)
使い方はガイド鏡にミニボーグ60EDを使いLodeStarでオートガイドするつもりです。搭載方法は親子ガメ方法です。
撮影対象はバラ星雲や馬頭星雲などのメジャーな星雲等の撮影がメインでカメラは冷却一眼(APS-C)で、子供のためにたまに惑星の眼視もします。

投稿: ポン吉 | 2012/04/16 08:09

 ポン吉さま

参考にならない意見ですみませんでした。

まぁ、FSQ106に親子ガメならEM-200でも載るんじゃないでしょうか。でも、SXPでも載りませんか? SXPとEM-200ってやっぱり同じようなもんだと思いますよ。

タカハシの望遠鏡の剛性が高そうに思えるのは(特に脚の)重さにあると見ています。SXPに今度出る新型のピラー脚を組み合わせれば、結構いけるんじゃないでしょうか。

とはいえ、ま、買えるならAXDをお勧めします。でっかいことはいいことです。運ぶときの重さ以外の運用は圧倒的に楽です。誤って触っちゃってもズレないですし。

風がちょっと吹くだけでぶれるなんて精神衛生的に悪すぎます。貴重な休暇を使って撮りに行くわけですから。

投稿: 東山まさのぶ | 2012/04/16 12:19

返答ありがとうございました (^_^)
大変参考になりました。
確かにSXPとEM-200ですとメーカー公証値は変わりませんので大きなスペックアップは無いですね。
ある方がビクセンとタカハシの赤道儀の搭載重量の計算の仕方が若干違いと仰っていましたので、神経質になりすぎてました。
(ビクセンは稼動出来る範囲での計算でタカハシはきちんと制御できる範囲とのことでした、なのでタカハシのほうが若干上だと・・)
AXDなら東山様が仰るとおり誤って触れてもズレないし、風でブレないのであればAXDで行こうと思います。
コントローラーもユーザーフレンドリーですし (^_^.)

色々相談に乗っていただきありがとうございました。

投稿: ポン吉 | 2012/04/18 01:11

ポン吉様

搭載重量の表現の違いはまぁ、思想っちゅうか、顧客層の違いでもありますから。

でもどうなんですか。私は非力なのでAXDにしていますけど、やっぱりEM-400だと思いますよ!

投稿: 東山まさのぶ | 2012/04/18 17:51

うーん。家のEM200赤道儀が来た時を思い出しますねえ。もう25年も前の話ですが。

投稿: 植田謙太郎 | 2014/06/16 05:32

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