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2011/02/14

【CP+2011】ビクセンSXPとポラリエとBORG 50FL

お待たせしました、望遠鏡編です。

やっぱり元気があったのはビクセン。初日の夕方、社長と1時間ばかし話し込んでしまった。いろいろ勉強になる。

まずはあまり話題に上っていなかったSXP。あまりに市販品然として置かれていたので、道行く人に気づいてもらえなかったという悲しいデビューだった。私のつぶやきを見て、「え?そんなんあったの?」という反応もいくつか。

Sxp1

格としてはSXDの上。値段的には+10万円という。標準装備だったアリミゾは、取り外し可能なオプション品となった。

Sxp2

近づいて覗き込んでやっとそれと分かる。しかし、中身はほとんど別物である。DCモーターをパルスモータにして、赤緯軸は35mmから40mmに拡大、ベアリングを9個から13個に増やして、スターブックTENに対応したという。

Sxp3

搭載荷重は16kgに、重量は8.8kgから12kgになった。スペック的にはEM-200とガチである。さて、実力はどうかな~。





次に、話題のポータブル赤道儀「POLARIE(ポラリエ)」。

Pola1

パナソニックGF2にオリンパスがついているのではありません。

Pola5

個人的な経験からすると、ポータブル赤道儀に必要なのは軽さ。広角レンズを数十秒だけ駆動できればいいんです。「200mmを10分ガイド」なんてポタ赤に求めちゃいけません。

Pola6

そう考えると1.5kgって、1Dsよりも、5D2+バッテリーパックよりも重い。もっともっと軽くてもいいなぁ。無理を承知で言うなら、キスくらいだとステキなのだが。

Pola4

とはいえ、この操作部はすばらしい。特に高度を方位を一緒に調べられる方位磁石が泣かせる。これ普通の赤道儀にも搭載して欲しい。ここはダイヤルの点灯マークで光るという。よく考えられてる。

Pola3

色は白と青と赤。正面の北斗七星とカシオペアはただのデザインではなく、北極星の位置が分かるようになっている。初心者にもありがたい配慮。裏には南十字星と、例の台形。これも泣かせる。

Pola2

こういう濃い色だけじゃなくて、ピンクや薄い青のも見てみたい。


もう一度言うけど、5D2で3分クラスの露出をかけるなら、少なくともGPクラスは必要です。しかも、私が豪州で使ったGP2ガイドパックは、三脚をケンコーSE用に換装してあります。パイプ径はジッツオ5型に相当する45mm。それでも追尾てきているか、怖くて怖くてドキドキでした。

フツーのカメラ三脚にポータブル赤道儀を載っけて、標準レンズ以上を分単位で追尾しようなんて無理です。こういうポタ赤は、星景をふわっと写すためにあるんです。それ以上を求めちゃダメ。


最後はボーグ50FL。

50fl2

ひたすらこっち方面で攻めてますね。

50fl1

400mmF8とのこと。このシステムを覗いてみたけど、自分にはピントが合わせられる気がしなかった。手ぶれを抑え込める気もしない。これで野鳥撮ってる人はほんとうにすごいなぁ。

Borg1

こんなものまで。。。

デジスコすごいなぁ。いろんな意味で。

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コメント

趣味で赤道儀を作っている者です。

>広角レンズを数十秒だけ駆動できればいいんです。「200mmを10分ガイド」なんてポタ赤に求めちゃいけません。

この一行、ずしりと重いですね。分ってはいるのですが、「200mmを10分ガイド」が目標だったので思わずコメントさせて頂きました(笑

投稿: 浅野 | 2011/02/20 08:00

浅野様

HP拝見致しました。きれいなポータブル赤道儀、すばらしいです。

私も、製作者が「200mmを10分ガイド」を目標にするのは否定しません。自らに高い目標を設定する志は貴いと思います。でも、ユーザーは様々な使用環境下で、それができると勘違いします。それが問題です。

ところで、200mmの画角は10×7度ほどです。5D2は5600×3700ピクセルですから、1ピクセルあたり7秒角。つまり、1ピクセル以内に星を入れるためには、±3.5秒の精度が必要です。これはGN-170やビクセンAXDクラスです。

さらに、APS-Cだとピクセルサイズは半分以下ですから、要求はさらにシビアです。

もちろん、実際には1ピクセルに収める必要はありません。もっとラフでいいでしょう。ただ、「200mmをガイドする」というのは、デジタル時代にはオートガイダーなしには不可能な目標です。

個人的な経験でも、300mmクラスはオートガイダーなしに考えられません。私は24mmでも30分追尾するときはGN-170を使います。GPガイドパックで14mmを3分追尾するのがヒヤヒヤしたとは、この経験があるからです。


ポータブル赤道儀で精度を出そうとするなら、全回転タイプではなく、タンジェントスクリューが合理的なのではないでしょうか。そういう意味で、「スタートラッカー」は理にかなっていると思います。
http://www.kkohki.com/products/tt320X-AG.html

私も、ゴニオステージを使ったポータブル赤道儀を作ってみたいと常々思っていますが、安く作るのは不可能そうです。

投稿: 東山まさのぶ | 2011/02/21 00:56

弊HPご訪問ありがとうございます。
ひょんな事から星の写真を撮る事になり、いろんな情報をネットで見ても、自分の欲しい赤道儀が求める価格帯に無いので、
まあ、本業もヒマなものですから、ちゃんとしたモノを作ろうと思い、もうすぐ3年になります。
つくり始め、HPやmixiで、多くの人と知り合い、求めるモノに共通項が多くあり、今は人様にお分けできるモノになればと・・・。
人さまにお分けするとなれば、数値性能は重要で、やっと±20秒角以下の目処がたった・・・・・そんな時の
”「200mmを10分ガイド」なんてポタ赤に求めちゃいけません。”
だったものですから・・・。

”ゴニオステージを使ったポータブル赤道儀”
僕も興味あります。
今の設計が一段落したらやってみたいテーマです。

投稿: 浅野 | 2011/02/21 13:44

ポタ赤に興味あります。詳細なレポートありがとうございます。
夏に販売と聞きました。そこまでにどれくらい完成度が上がっているかですね。
山登りとかに持って行けるレベルなので、星景をふわっと写すのに使ってみたいです。

投稿: mossch | 2011/02/22 22:48

浅野さま

お返事が遅くなってすいませんでした。ポタ赤で±20秒角までいったのはすごいと思います。すばらしいものが完成することを祈っています!

ゴニオステージを使ったポタ赤は安く作るのは無理でしょうね。「最大でも30分しか追尾できないけど、薄くて重さは500g。でも値段は15万円」みたいなものになると思います。作ってみたい気はしますけど、売り物にはならないでしょうね。


  mosschさま

夏が楽しみですね。でも、1.5kgは山登りにはちょっと重いですねぇ。5D2と14-24で1.5kg、三脚と自由雲台で2kgの3.5kgは必要なので、もう1.5kgだと5kg。う~ん、せめて500gならなぁ・・・

投稿: 東山まさのぶ | 2011/03/03 02:08

>±20秒角

目処が立ったは言い過ぎでした・・・m(_ _)m
現時点メカバラつきの偶然で、±16秒角の数値が得られたに過ぎません。。
問題はこの数値が保証できるか・・・です(^-^;
完成・・・年内にできれば、良いのですが・・・。

投稿: 浅野 | 2011/03/03 08:00

 浅野様

保証は絶対しちゃダメです。だって追尾精度を低下させる最大の要因は、三脚と自由雲台ですもん。ポタ赤がどんなに精度を出していても、写真にはそれらすべての誤差の積み重ねが反映されます。そして、使用者は必ず原因がポタ赤の精度にあると考えます。

もし±3秒の精度を出しているポタ赤があったとしても、カメラ三脚を使っている限り、どうひっくり返っても200mmを10分ガイドはムリです。そして、「このポタ赤、精度が出ていないんだけど?」とクレームが入るわけです(ポタ赤を販売しているメーカーでこの手のクレームを受けたことのない会社はないと思います)。

浅野さんの努力は本当にすごいと思いますが、自分以外に使ってもらうというのは、本当に難しいものですよ。

投稿: 東山まさのぶ | 2011/03/06 02:49

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