滅多なことを書けないなぁと思う瞬間があるもので、先日初めてお会いした方から「いやぁ、ガレージを吹っ飛ばさなくて済んでよかったですねぇ」と言われて鼻血吹きそうになった。ホンマ、めったなこと書かれへん。書きたい「めったな」こと、たくさんあるんだけどなぁ。
そんなこんなで日食まで2ヶ月を切りましたが、みなさんいかがお過ごしですか。
さて、最近最もアツかったニューカマーがこれである。その名も「コロナマスター2」。星ナビにいらっしゃる川村晶さんが開発した。うちの実家のガレージの心配もしてくださってありがとうございます。

これは、キヤノンEOSの段階露出とシャッター制御をパソコンレスでやってしまおうというシステム。ご存じの通り、1D系以外のキヤノンのデジカメは、3段階までのオートブラケットしか搭載されておらず、コロナのような多段階露光を必要とする撮影には大変不便だった。

このシステムは、バッテリーグリップのシャッターとダイヤル回路に配線を割り込ませ、PICマイコンで「ダイヤルをn回まわしてシャッターをm回押して、n回まわしてm回押して・・・」というのを l 回繰り返す。この自然数、n、m、l、を1~8の範囲で任意に設定できるという。すすすす、すばらしい。

賢明な読者であれば、「この機械は、現在のシャッター速度が何分の1秒かをどうやって認識するのか」ということに気づくと思う。しかし、それも極めて合理的な手段で解決されている。
つまり、電源を入れるとこの機械はまず、シャッター速度を高速側にたくさん回す処理をするのだ。すると、シャッター速度は1/8000秒(1/4000)になる。そこから何段戻すか、で最初のシャッター速度を決めるのだ。もちろん、この何段分かも設定できる。すすすす、すばらしい。
これです。これこそ求めていたものです。
不安定で不安にあふれるPCを排除し、極めてメカニカルな機構でプログラム露出ができる。勝ちました。これはもう、勝ったも同然です。
コロナマスター2は、川村さんが6月中旬から配布を始める予定という。
ただ、半田付けと機材の組み立て、そして、バッテリーグリップの改造は自分でしなければなりません。これがネックかなぁ・・・。あと、現在動作が確認されているのは、40Dと50D用のみだそうです。
とりあえず私はX2と5D2用のバッテリーグリップを手配しました。X2用をばらしてみたところ、シャッター側の半田付けが結構大変そうです。フレキシブルケーブル(FPC)の6極を分岐させられたら、ほぼ無改造で取り付けできそうなんですが、そういうのに詳しい方っていらっしゃいませんか?
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