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2009/02/19

TS-E 17mmF4L と 24mmF3.5LII 発表

キヤノンから、TS-E 17mm F4 L と TS-E 24mm F3.5 L II が発表になった。

Tse17_3   

Tse24ii

特に17mm。なんじゃこの暴力的なデザインは。すげすぎる。いや、ほんとマーベラス。

TS-Eレンズは、EOSマウントでいわゆるシフト・ティルトができるレンズシリーズ。特にシフトは、普通にビルなどを「見上げて」撮影すると上すぼまりになったり、机の上の香水を上から撮ると下すぼまりになっちゃうのを回避するテクニック。これらは建築写真や商品写真(いわゆるブツ撮り)では必須の技術で、これがないと話にならん。逆にいえば、こここそがAPS-Cを含めた35mmシステムの弱点でもあった。まぁ、最近はフォトショップでどうにかできちゃうんだけど、どう頑張っても画面の一部を切り取ることになるから、2100万画素あってもすべてを有効利用することはできない。シフトできるんならできるに越したことはないのである。

もちろん、これまでにもTS-Eシリーズには24mmとブツ撮り用の90mm、そしてその中間の45mmがあった。ニコンにも24mmと45mm、85mmがあって、こいつらは一足先にリニューアルされている。でも、キヤノンもニコンもこれまで、「シフト・ティルトが同じ方向にしかできなかった」。それが、この2機種は「ティルトとシフトの移動方向の関係を±90°の範囲で変化可能」になったようだ。こいつは本当にすごいことですぜ!?

まぁそれはいい。

我がブログのメーンは都会での星空撮影であるので、うちのブログ的なシフトレンズの効果を実際に見てみたいと思う。例えば、先日の歌舞伎座の写真。16mmで撮影したんだけど、かなり上すぼまりになっている。

Kabukiza

(せっかくなので、でかい画像で載せてみた。↑↓クリックすると広がります)

これの上すぼまりをフォトショップで解消させると、、、

Kabuki2

あ~なんてモッタイナイ。マータイさんもびっくりである。ここからさらに長方形に切り出すことを想像してほしい。でも、上すぼまりはほぼ解消され、建物は自然な描写になった。

これが、17mmの画角でそのまんま、2100万画素そのまんまでイケるのである。シビレル~

これを可能にしているのはレンズのイメージサークルの広さだ。通常のレンズはフルサイズでも24mm×36mmの長方形の斜め方向である約48mmあれば十分。実際には55mmくらいあることが多いけど、±12mmもシフトさせるためには、最低でも60mmは必要になる。実際には65mmくらいあると思う。それを17mmの画角でやるのがどれほどの無茶か。結果、あんなニコンの14-24mmのような造形になったのであろう。

しかし、まさに、オレに使ってくれと言わんばかりのこのレンズ。16-35IIと24IIを手放す価値が、あるやなしや。

それはさておき、個人的にはシフトレンズって星野写真にも使えると思うんですよ。だって、同じレンズから別の構図を切り出すわけだから、つなぐ際に収差のことを気にしなくていいんじゃないかなぁ。で、縦方向に±12mm移動させた2枚で36mm×48mmの4200万画素。やっほぅい。ついでに横方向だけパノラマ回転させちゃいますか。これなら48mm×72mmで8400万画素。うひほ~。CS4に64bitOS、12GBメモリなら扱えるはず。まぁ、でも、ここまでやるなら収差も絶対補正するし、バックグラウンドも均一じゃないだろうから手間は一緒かな?

それでも、TS-E 90mmを縦横が倍ずつにしたら、45mm相当になってオリオンがぴったし。うしし。やってみてぇなぁ。

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2009/02/14

アナレンマ、5週間分

新年から始めた全天魚眼アナレンマ。

5週間分のデータが回収できたので、重ね合わせてみた。

0902

お~、動いとる動いとる! 5週間って1年(=51週)の10分の1とわかってはいるものの、結構移動するもんですな。

それにしてもさすが香川県。よく晴れてるなぁ。どの時間帯(6時~18時)でも、データが1週間まるまる欠落(=曇り)したというケースがない。いよっ地中海性気候! 素敵すぎます>父上。懸念だった電線も、これだけ晴れてりゃカバーできそうです。

むひひ。11か月後が楽しみになってきましたぞ。

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2009/02/12

A4に必要な画素数、通説はウソ?

昨春に1DsMk3を使い始めてから思っていたことがある。デジカメの画素数と、プリンター解像度のことだ。

5Dの1200万画素と、1Ds3や5D2の2100万画素。どっちもとっくにA4にプリントするのに必要な画素数を超えているはずなのに、実際にプリントしてみると、「解像感」がまったく違うのだ。これはもう明らかに。

なんでか?

2013/11/28追記)ローパスです。5Dの時代のローパスフィルターはかなりぼかしが大きくて、1200万画素とはいえ解像度がそんなになかったんです。上下左右2ピクセルぼけたらそれで実質300万画素。A4に足らないわけです。2000万画素級になった時期、ローパスも急激に効果が薄くなりました。これは、画素数が上がっただけでなく、ソフト側でモアレを除去できるようになったからです(大量の演算を省電力ででき、バッテリーの容量も上がった)。もちろん、レンズの進歩もあります。EF16-35IIでは厳しいけど、AF-S14-24はゆうゆう超えます。だから、5D1+EF-16-35IIと5D2+14-24の間には、A5とA2くらいの差があると感じます。

そもそもA4に必要なのは、600万画素くらいとよく言われている。これは、人間の目の解像度が200dpi程度であるというのが理由の一つのようだ。A4は250mm×300mm程度なので、だいたい10×12インチ。つまり、2000×2500画素=500万画素。このあたりが出力の限界になっている、と。また、プリンタの解像度も最大300dpiくらいで、そうだとしても3000×3600=1080万画素あれば十分ということらしい。

でも、実際には違う気がする。これが不思議だった。昨年末、あるサイトで、D700か5D2かという議論になったとき、「2000万画素を超えるとA4でも明らかに違うけどなぁ」って書いたら、「ルーペで見てるのか?」ってさんざんいじめられたんだけど、そうじゃない。2000万画素級のプリントは全体をパッと見ただけで精密感にあふれてるし、部分をじっくり見るとますます違って見える。

自分だけかというと、そうでもない。昨夏、天文ガイドに「東京都庁」が入選した際は「機材が代わって精密感あふれる描写になりましたね」という趣旨のコメントが書かれたし、以前、それまでの作品のA4プリントをよっちゃんに見てもらったときも、彼は5Dの写真と1Ds3の写真を一目で見分けた。うちの嫁も「あ~ぜんぜん違うね」というから、誰しもが感じるくらいの差だと思う。

なぜか。

プリンターの解像度について検証した記事で、日経パソコンに連載された「最適解像度の研究 」という記事がある。プリンター開発者への豊富な取材に基づいた、読み応えあるレポートである。

この記事の結論でも、基本的に「写真」の解像度は350dpiくらいで十分という。しかし、この中で、これか!という記述を見つけた。それは、「文字の感度はずっと高い」と題された部分。

いわく、「視覚限界300~400dpiは写真を前提とした話。例えば真っ白な紙に印刷された黒100%の文字や線を見る場合、人間の目の感度はずっと高くなり『数1000dpiの分解能がある』(ブラザー工業の上田氏)」というのだ。

「真っ白な紙に印刷された線を見る場合」とは、「真っ黒なバックに印刷された星の軌跡を見る場合」と同じではないのか?

また、私のように、都会でのビル群をパンフォーカスで撮るような場合、それは通常の風景写真よりも、例えば空とビルの境目のような、より線画に近い描写になっているのではないだろうか。

この記事によると、通常のインクジェットプリンタは、グラフや文字にも耐えられるように、300~400dpiを超える描写性能を持っているという。例えば、神プリンターとして有名なエプソンPX-5600は5760dpiであるし、私が使っているキヤノンのiP9910も4800×2400dpiである。インクジェットプリンタでは、ある色を表現するのに10~数十ドット必要という議論もあるが、例えそれが3×3や6×6ドットだとしても、PX-5600では400dpiの2~5倍の描写性能があるのではないだろうか?

そう考えると、仮にプリントサイズがA4だとしても、星景写真や、ビル群などを被写体にした精密写真のような場合、画素数は多ければ多いほどプリントにも反映される気がする。いずれにしろ、1200万画素と2100万画素に「明らかな差」があるのは経験上間違いない。とするならば、A3にプリントするときは、2000万画素と4000万画素にも「明らかな差」がありそうだ。

そう考えると、デジカメの画素数はまだまだ、もっとあっていい気がするのである。

画素ピッチが小さくなることによる弊害もあるだろうけど、だって、デジタル一眼のCMOSなんてまだ、裏面照射すら使ってないんでしょ? まだまだですよ。

ちなみに、キヤノンはこんな論文も発表している。APS-Hで5200万画素。フルサイズなら1億画素級である。この添付写真をみても画像の破綻はないように見えるが、驚く点は、この論文が2007年発表ということだ。やろうと思えば、なんでもできるということか。

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2009/02/08

歌舞伎座

銀座4丁目のもう一つの顔はやはり、歌舞伎座であろう。来年4月に閉館し、建て替えられるということで、ちょっと気は早いが撮影しておくことにした。

Kabukiza

電線や道路標識、交通量調査のポール(画面左に道路の左端からセンターライン上まで伸びている)などがあって、撮影ポジションは極めて限られる。街灯を入れない構図がどうしてもとれず、撮影後の画像処理は自分史上最高に難しいものとなった。

といっても、その95%はマスク作りだ。白黒写真をプリントする際、暗室で使う覆い焼き用の色んな形の紙を作るのと一緒。それがきちんとできていればいるほど、トーンカーブなどの、画像自体に無理をさせる処理を避けることができる。暗室作業で言えば、部分ごとにそれぞれ適切な時間で露光できるので、現像液中で化学反応を早めるために一部をこすったりしなくてよくなるようなもんだと認識してる。

それらが酢酸臭くない、明るい、エアコンの効いた部屋でできるなんて、デジタルの進化は本当に素晴らしいね。

ちなみに、上記の方法を使えば、画像のラチチュードは無限に増やすことができ(HDRともいう)、2000万画素級の解像度が4×5と同等かそれ以上であることを考えれば、少なくとも私にとって、フィルムの優位性を見出すことは難しくなった。今までありがとうと言いたい。

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銀座

1年ぶりのリトライですが、さて、進歩したといえるかな?

Ginza

 

ちなみに、時計は3時に合わせてみました。

Ginza2

すぐ左の星が、北極星です。

いやぁ、和光の時計台、できすぎてる。

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