« 天文ガイド4月号で最優秀賞 | トップページ | 春 »

2008/03/09

2008年8月1日、中国皆既日食

さぁ、今年もやってまいりましたよ。皆既日食の季節が。

今夏の日食は8月1日。場所はロシアから中国にかけて、です。来年の中国・日本日食の陰に隠れてちょっとマイナーな印象もある日食ですが、ノンノンノン。前回のリビア・トルコ日食が、人類初の「一眼デジカメ投入」日食だったように、デジタル技術の急激な進化の前に1年の歳月は長すぎます。来年の中国・日本日食、そして本命のイースター島・タヒチ日食に続く日食3連戦の重要な前哨戦と言っても過言ではないでしょう。個人的には、大量コンポジット日食写真を試してみようと思っています。

さて、重要なのは観測地選び。今回の日食の詳細はこちら(NASAの専用ページ)です。

皆既帯はロシアから中国にかけてですが、晴天率が高いのはモンゴル近くの中国です。しかし、中国は皆既の始まりが夕方なのがデメリットです。太陽高度が低いため空気の層が厚く、コロナは暗くなり、シャープネスもそれなりでしょう。逆に、地上の風景とからませた写真は撮りやすそうです。

次に、現在企画されている日食ツアーを検証します。リビアなどと違って入国しやすい中国ですから、個人旅行という選択肢もありますが、こと日食は事前の準備と機材の搬入が大変です。私はいつもツアーで参加することにしています。

天文雑誌の広告などによると、モンゴル国境近くの砂漠を観測地にしている例が多いようです。地平線近くまで視界が開け、晴天率も高そう。皆既中の太陽高度は約20度、継続時間は2分ほどです。値段は日通旅行が安くて5泊6日で27万円、7泊8日で30万円。天文ガイド協賛の9泊10日は38万円です。ユーラシア旅行社の5泊6日29万円も安いですね。ただ、1日で800km(直線距離)のバス移動などもあってしびれます。まぁ、リビアの時の超強行軍ほどじゃありませんが。

一方、太陽高度は15度、皆既継続時間は約40秒ながら、万里の長城の最西端の城跡「嘉峪関(かよくかん)」で撮影するツアーもあります。今日食の狙いが、コロナじゃなくて、コロナを含めたランドスケープだと考えるのであれば、万里の長城を前景できるのは魅力的です。私は今回、この嘉峪関を観測地にしたツアーに参加することにしました。

Yoteichi_2

Lat.: 39.8018° N
Long.: 98.2177° E
Total Solar Eclipse
Duration of Totality: 0m46.8s
Magnitude: 1.002

Event Date Time (UT) Alt Azi
Start of partial eclipse (C1) : 2008/08/01 10:16:43.1 25.9° 272.3°
Start of total eclipse (C2) : 2008/08/01 11:14:26.1 14.9° 281°
Maximum eclipse : 2008/08/01 11:14:49.6 14.8° 281.1°
End of total eclipse (C3) : 2008/08/01 11:15:12.9 14.7° 281.2°
End of partial eclipse (C4) : 2008/08/01 12:08:50.4 04.8° 289.3°


大きな地図で見る 

このツアーは、台湾の天文ジャーナリストPK氏が中国の旅行社に企画させたもので、7月29日上海集合、8月5日解散の7泊8日で24万2000円+香港往復料金(成田発着で8万円程度)です。日本人枠は17人。テント泊がなく、バスでの移動も最大3時間程度と最小限なのがメリット。デメリットは申し込み期限が4月15日と早いことです。これは、現地のホテルが北京五輪の余波もあって争奪戦になっており、手付金を早めに支払う必要があるからです。詳細な日程は下記の通りです。

7月29日
9時45分成田発(CX509便)13時25分香港着。香港島からフェリーで深センへ。その後、飛行機で西安へ17:10--19:35。夕食・宿泊は5つ星級のホテル

7月30日
朝食後、西安城壁など西安を観光。13:30西安発(CZ6896便)15:55敦煌着。鳴砂山を観光、4ツ星級ホテルで夕食・宿泊。希望者がいれば砂漠で星の撮影(タクシー費用は各自負担で、ツアー代金には含まれません)。

7月31日
朝食後、古代の洞穴「莫高窟」など敦煌を観光。昼食の後、3時間のバス移動で嘉峪関(かよくかん)へ。嘉峪関は明代の万里の長城の西端で、シルクロードの始まりの都市でもあります。4ツ星級ホテルで夕食・宿泊

8月1日(皆既日食当日)
朝食後、付近の万里の長城を観光。昼食後、観測地に向かい、観測の準備にかかります。皆既の時間は現地時間で 1915pm です。希望者がいればタクシーで万里の長城まで行き、星の撮影を行います(費用は各自負担となります。ツアー代金には含まれません)

8月2日
朝食後、バスで酒泉へ。昼食後に酒泉公園などを観光。16:36 夜行列車にて蘭州へ(翌7:00着)。夕食は車内で。

8月3日
蘭州のホテルにチェックイン後、市内を観光。昼食と夕食は現地のレストランで。宿泊は4ツ星級ホテル

8月4日
早朝、空路で西安へ。到着後に「泰の兵馬俑博物館」を観光。夜にナイトショー。5ツ星級ホテル

8月5日
朝食後、飛行機で西安から深センへ。フェリーで香港島に向かい、本ツアーは解散。日本組は香港から成田へ。

|

« 天文ガイド4月号で最優秀賞 | トップページ | 春 »

コメント

西安に行けないかと画策中なのです。
西安のバス・トラックメーカーに出張に飛ばしてもらいつつ
8/1だけ自由行動させてくれ,という,かなり無謀な計画ですが。
実現度は今のところ10%くらいです。

来年に向けては,「上海に出向させてくれ」と上司に頼み中です。
これもちょっと苦しいですし,もれなく3年間上海滞在がついてくるという諸刃の剣(笑)

投稿: satoko | 2008/03/09 22:57

上海いいじゃん、来年も日食見られるし。3年って期限が決まってるんだったら楽しそう。

投稿: 東山まさのぶ | 2008/03/10 00:07

より現実的な案を考えました。

山東省済南市の中国国家認定エンジンテスト機関に出張。
8/1に行けるところまで(笑)移動し,おそらくは日没直前に
日食をこの目に焼き付ける。
その日は鄭州市あたりで泊。
8/2早朝に鄭州から済南へ移動
8/2午後からエンジンテスト再開。

うーん,実現度は15%くらいになったでしょうか。

投稿: satoko | 2008/03/10 22:47

はじめまして。
今年の中国の日食で検索していてたどりつきました。
ここで書かれている嘉峪関のツアーにちょっと興味があります。
本格的な天文ファンというわけではないのですが、昔から天文には興味があって、
皆既日食というものは一度は見てみたいと思っていました。
以前は、サイパンで金環食が見られたときに、ダイビングも趣味なので、ダイビングをついでにして見に行ったことがあります。
今回は、数年前から仕事で中国に行くこともあり、中国語も勉強しているところに、中国で皆既食が見られるというので、行ってみたくなったという次第です。
まだどうしようか考え中なのですが、確かにモンゴル方面もいいですが、こんな中途半端な天文ファンなのでといったら失礼かもしれませんが、こういう趣向のものの方が面白いのかもなあと思っているところです。
日本人枠17人とのことですが、まだ申し込めそうでしょうか、よろしければ詳しいことを教えていただけないでしょうか。
いきなりのコメントで恐縮ですが、よろしくお願いします。

投稿: Erlang | 2008/04/01 01:40

>Erlangさんこんにちは

ようこそいらっしゃいませ。

ツアーの残り人数などにつきましては聞いておきます。詳細につきましては、メールを差し上げればよろしいでしょうか?

しかし、もし中国語を勉強されているのであれば、例えば上海発着の中国国内のツアーに参加して、上海まで個人で往復するというのがベラボウに安く行けると思いますが、いかがでしょうか。

投稿: 東山まさのぶ | 2008/04/01 17:30

東山さん,Erlangさん,今晩は。晩上好。

7,8月はオリンピック関係で,上海,北京行きも大変なことになりそうですが,
それにしても中国国内ツアー案のほうが,お安くあがりそうですね。

しかし嘉峪関って,上海からべらぼうに遠いんですが,さすが中国。
地図を見てても距離感がおかしくなります(笑)

投稿: satoko | 2008/04/01 23:12

お返事ありがとうございます。
はい、詳細、メールしていただければありがたいです。このコメント書き込み時に入力しているメールアドレスでOKです。
中国語を勉強しているといっても、まだまだカタコトなので、自力で普通の有名な観光地に行ってみるくらいはできますが、日食を見るといった特殊な事情があると、ちょっと込み入ったことが中国語でできないと、やはり完全に中国人向けの国内ツアーに参加するのは無理でしょうね。外国人向けのツアーとかも企画されているんでしょうかね。でもそういうのは割高なのでしょうかね。それに、なかなか、そういうツアーを的確に選び出すことが私には難しそうな気がします。

投稿: Erlang | 2008/04/01 23:48

>Erlangさま

メールしました。ご検討ください。

>とこちゃん
うむ。中国の旅行会社でも日本語で申し込めるツアーはたくさんあるから、そちらも安くていいと思うよ。Fさんはそういうので行くらしい。上海在住だし。
中国は広いね。できればすべて飛行機を使いたいよ。どれくらい遅れるのか知らんけど。少なくとも観測地で朝を迎えるツアーがいいかなぁ、と。

投稿: 東山まさのぶ | 2008/04/02 00:19

この前,中国に出張に行った会社の先輩の話によると
中国国内線が,「やっぱり」2時間遅れた,らしいです。

んで,中国の安くてきっついタバコを吸って,時間を潰してたらしいですが,
あまりのきつさに途中であきらめて,日本に持って帰ってきたと。
1本もらいましたが,確かにキツイっす。

ちなみに7,8月は,そもそも休みが取れん,ということで今年の日食は諦めです。
来年,上海に出向しつつ日食を見よう企画は・・・
まだだ,まだ終わりはせんwww,といったところです。

投稿: satoko | 2008/04/04 21:19

あら残念。来年はぜひ。

中国のタバコってきついかなぁ? スカスカっていう印象なんだけど。

まぁ、おれは基本「ロスマンズしか吸わない」はずだったからね。。。う~む、書いてたら吸いたくなってきた。ロイヤルじゃなく、FKかインターナショナルが吸いてぇ。個人輸入しようかな。

投稿: 東山まさのぶ | 2008/04/05 04:01

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 2008年8月1日、中国皆既日食:

« 天文ガイド4月号で最優秀賞 | トップページ | 春 »