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2007/07/16

でででで出たぁ~っ!!三鷹光器GN-170

ヤフオクに超出物。自分が知る限り、5年ぶりくらいに三鷹光器のGN-170が出品されています。ちなみに、5年前のを落札したのは私です。

Gn170_3

それにしてもきれいなGN-170です。狭い業界ですから、しばらくしたら誰が出してるのか判明しそうですが。50万円からのスタートで、すでに60万円超えと、このままどこまで行くのかしらん。

ところで、これを買おうと思った人のために書いておこうと思います。カメラレンズを含む直焦点撮影の現状を鑑みるに、GN-170よりもタカハシEM200の方がたぶん幸せになれます。

なぜなら、現在の直焦点写真は、「露出時間やコンポジット枚数以上に、モザイク合成が重要になっている」からです。モザイク合成は、デジタル写真を、フィルムで言う中版や大版にできる技術です。フィルムの感覚で言うと、35mmじゃハナシにならんワケです。

さて、モザイク合成は、目的の赤経・赤緯に向けて撮影し、次に赤経・赤緯を「視野-のりしろ分」ずらして撮影する手間が合成枚数分かかります。例え2枚や4枚合成でも、暗い星と目盛り環を頼りにきっちり視野をずらすのは大変です。このため、最近は、ステラギアなどのソフトであらかじめ、望遠鏡の画角とモザイク枚数から出来上がりの画像を想定しておき、自動で導入させるという方法が主流になっています。

しかし、GNはこの自動導入ができません。赤経・赤緯の微動が全周じゃなくて部分微動だからです。これは根本的な問題で、致命的と言えるでしょう。

最近の赤道儀なら、ほとんどのものが自動導入できるようになっています。また、オートガイドにも初めから対応していますから、結果的に追尾精度も十分でしょう。EM200なら、十分な精度も、同等の積載量も、自動導入の手軽さ・確実性もこれより安く手に入るのです。

とすると、GNのメリットは、その希少価値と、所有する喜びのほか、「パソコンも重いディープサイクルバッテリーもうざったいケーブルも必要なく、赤道儀だけで、300mmが10分は追尾できる」ことになります。この「何もいらなさ」は、これはこれですてきなことではありますが。

ただ、例えGN-170といえども、例え300mmが10分でも、ピクセル等倍で見ると流れます。ただ、モザイク合成することを考えれば、十分な精度とも言えます。それでも、GN-170でモザイクすることを考えると憂鬱だというこの悪循環。そんな赤道儀に70万円出せますか?

ところで、このGNは、国際光器でオートガイダーに対応するように改造されているようです。蛇足ですが、9月号の天文ガイドには、天文ショップ趣味人が新型オートガイダーの広告を載せる予定です。これがソフト込みで8万円前後とか。お願いすれば、+αでGNにも対応させてもらえるようです。それでも残る自動導入の苦悩。これはまさに、現時点の私の悩みでもあります。

それにしてもきれいなGN-170です。否定的な意見も、実際に所有しているからこそ言えるという気もします。まぁ、「1回使ってみる」ために買ってみてもいいんじゃないでしょうか。売ることになったとしても、どうせヤフオクで値段が付くわけですし。と、思いつつ、私もまだ手放していないあたりが、GN-170の魔力なのかも知れません。

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コメント

GN-170見ました。後期型なのでしょうか?GN-170型は、何種類かあるようです。最初期は、極望の蓋が、ロールで作った5052PのN-8塗装の前に開くタイプとか在ったのですが。
蓋が回転してずれるタイプ、木型が変わり極望が変わったタイプ、赤緯体が変わったタイプ、木型が変わった最終型。5種類はあると考えられます。また、それぞれ各部品の変更があったり、特注品だったりと、何種類在るのか分からないほど種類があります。170型は、埼玉に置いてます。

投稿: hirose | 2009/06/19 09:29

hiroseさん、こんばんは

お返事が遅くなってすいませんでした。5種類ですか。それほどとは知りませんでした。いつかその種類分けをまとめてみたいものですね。今後ともよろしくお願いいたします。

投稿: 東山まさのぶ | 2009/06/27 02:59

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