見えてきた 1Ds MarkIII
2月22日にキヤノンから発表された 1D MarkIII によって、1Ds MarkIII の方向性も見えてきた。まず、一部でうわさになっていた 1Ds系と 1D系の統合はないということ。それなら話はわかりやすい。
結論から言うと、今年から来年にかけて、1240万画素程度の30D後継機(50D?)と、2560万画素程度の1Ds後継機(1DsMarkIII?)が出る。そして来年くらいに2100万画素程度の5D後継機(3D?)が出る。
理由を説明しよう。
キヤノンやキヤノンミュージアムのHPによると、キヤノンが開発したCMOSの1ピッチあたりの大きさは、以下のように並んでいる。一辺はそれぞれ83~93%ずつ小さくなっている。平均90%と考えればいいだろう。
- μm フルサイズ APS-H系 APS-C 同Kiss系
- 11.5 1D
- 10.5 D30
- 8.8 1Ds
- 8.2 5D 1DMk2(N)
- 7.2 1DsMk2 1DMk3 D60、10D KissD
- 6.4 20D(a)、30D KissDN
- 5.7 KissDX
色分けは~01年、02年、03年、04年、05年、06年で、同時期の機種を表している。
これを眺めると、キヤノンの戦略が見える。まず下位機種で新しい小さなピッチを試す。そしてその技術を1Ds系に投入。1D系はそれらより2世代くらい古いピッチを使い、5Dは1Dsが使わなかったピッチサイズを使っている。
この法則が今後も続くとすると、1DsMk3はKissDXの5.7μmCMOSが、3Dには30D系の6.4μmCMOSが乗っかってくるのであろう。さらにその次の画素ピッチは5.1μm、その次は4.5μm・・・となる、はず。
問題は現状で下位機種のKissDXより画素数が少なくなっている30D後継機。KissDXと同じ5.7μmでお茶を濁す(同じ1010万画素でも秒5コマだからよしとする)のか、新開発の5.1μmを積んでくるのかはわからないが、ここ数年のキヤノンの攻め方は容赦ないので5.1μmを搭載すると考えると、キヤノン第3世代デジカメの画素数は・・・
- 1DsMk3 2560万画素
- 1DMk3 1010万画素
- 3D 2100万画素
- 50D 1240万画素
- KissDX 1010万画素
となる。斜体は未発表のものだ。次に発売時期を考える。
今のキヤノンでとにかく後継機を急がないといけないのは、まちがいなく30D系だ。今月から2万円キャッシュバックが始まり、販売のてこ入れが進んでいる。これは逆にいえば、商品力は落ちているということだ。ニコンD40Xも1000万画素を超えた。今秋までには対策が必要だろう。
5.1μmが間に合えば、30D後継機は1240万画素になる。問題は1280万画素の5Dだ。フルサイズとはいえ、50Dと同レベルではキツい。6.4μmは枯れた技術なので2100万画素も可能だが、1Ds2を上回るわけにはいかん。なので1Ds3も発表する必要がある。5.7μmの性能もKissDXで実証済みだから、2560万画素はいつでも可能だ。実際、過去2回、1Ds系はAPS-C系のフルモデルチェンジと同じ年に発売されている(02年に1DsとD60、04年に1Ds2と20D。10Dと30Dはマイナーチェンジでしょう)。
逆に、50Dが1010万画素でお茶を濁すと全体が遅れる。5D後継機を出す必要はないし、1Ds3も急がなくてよくなる。なんてったって対抗機種がないからね。3Dが2100万画素もあって1Dsが2560万画素ではしめしがつかんから、5.1μをきちんと開発して50D後継機と1Dsに載せてくるとすると・・・
- μm フルサイズ APS-H系 APS-C 同Kiss系
- 7.2 1DsMk2 1DMk3 D60、10D KissD
- 6.4 3D? 20D(a)、30D KissDN
- 5.7 50D? KissDX
- 5.1 1DsMk3? 60D? KissDXX?
となって、さ来年あたりのラインナップは
- 1DsMk3 3200万画素
- 1DMk3 1010万画素
- 3D 2100万画素
- 60D 1240万画素 (50D 1010万画素)
- KissDXX 1240万画素
そういえば、先日放送されたNHKの「プロフェッショナル」で、シリコンバレーの日本人技術者が日本のカメラメーカーに2000万画素級の画像処理技術を売り込むんだけど、4800万画素だかを要求されて撤退した、というハナシがあった。たぶんキヤノンのことなんだろうなぁ、ってちょっと思った。
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